明日もまた同じ日がやって来る

ちょっと毎日うんざりしている38歳男の日々を書き記す

理想とはほど遠い現状の姿

俺の人生は何なのか。昔はもっとでっかい夢を持っていた。一流企業に入社して重役を任されてビッグな男で、金持ちで、でっかい家を買って、美人な妻と幸せを共有して、

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最高の人生を送るつもりだった...

だが今の現状は何だ。新聞スタッフの収入なんかたかがしれてるし、案の定今は生活費をやりくりするだけで精一杯だ。

 もうかれこれ10年近くこの仕事を続けすっかり貧乏な生活が定着してしまった。昨今の不況下では転職をしようにも、こんな俺を雇ってくれるところは皆無だろう。今の仕事を続けるしか選択肢はないのだ。

 おまけに俺は2人の子供たちを養わないといけない。子供たちにはいっぱい食べさせてやりたいし、小さいうちに色々なことを経験させておきたい。ただカネがない。結局カネがなければ何も出来ないことに改めて気付かされる。

 貧乏な生活に追討ちをかけるように最近は家族の視線が冷たく感じるようになった。俺が家に帰ってきても、誰も玄関まで迎えてくれない。妻は俺に飯を作ってくれない。それどころか1日のうちで顔を合わせる時間がほとんどなくなった。子供たちもそんな気まずい雰囲気を察したのか昔みたいに俺に甘えてくることはなくなった。俺の存在はいったい何をもたらしているのか。社会ならまだしも家族にまで見放されてしまった。俺は自分で作った冷めた飯を食べながら自分の人生を嘲笑するようになっていった。
 
 そんな中、妻の堪忍袋の緒が突然切れた。そうじゃない、ずっと抱えていた不満が今になって爆発したのだ。「こんな生活はもう続けられない。子供たちにも何もしてあげられない。あなたは昔とはまるで別人よ。」 

 

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 厳しい言葉だった。おそらく妻も自分のしたいことを何一つ出来ていないのだろう。子供たちの世話は全部任せっきりだった。俺の収入では日々の生活がやっとの状態。そりゃあ不満が溜まるのは必然的なことだった。

 昔の俺はもっと野心に溢れていた。絶対成功して億万長者になる。そして世界一幸せな男になる。妻にもそう豪語していた。あの頃が懐かしい。

 今では完全に憔悴し、あの時の野望は幻だったのかもしれないと感じる。再スタートしようにも今の仕事を辞めれば収入はなくなるし、このまま仕事を続けても今の生活が続くだけだ。どちらにしてもおっつかっつの厳しい現実が待ち受けているだろう。今の俺はどちらを選んで良いのかではなく、選ぶことが怖くて身動きが取れないままだ。

 

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